ようこそ 冬の大三角形をめぐる旅へ。
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大きな母屋、小さな離れ、どっちを建てるのにも!
コツコツコツコツ、根気のいる暮らし。
< 本文は:物語風に3分 >
目次
1.タウパの前書き
2.枯れ葉を何百枚も!
3.気の長い作業
4.立派な母屋
5.島で1番高い
6.ひとつずつ刻んで
7.少しずつちがい
8.まとめ
それでは、物語のように、どうぞ
1.タウパの前書き
こんにちは、海や林ですっぱだかであそぶ、10才のタウパです。
そうなんだ、島の暮らしって、なんでもちょっとずつなんだ!
ぼくら子どもは、そんなの知らない。
だって、
生まれたときからなんだってばぁ。
2.枯れ葉を何百枚も!
集落からヤシ林にはいり、草むらのあいだを通る道を、どふぁらが片手にオノをさげてあるきます。
≪まったく島の暮らしときたら、なにもかもが少しずつずら≫
どふぁらが心のなかでぼやきます。
≪おいらが今朝、たくさんあつめた枯れ落ちたヤシの葉の芯にしても、両側から細長い葉をおとして、芯を先が細い角材のように形をととのえる。長さはちょうどおいらが両手を広げたぐらい。1本1本さがしてつくるずら≫
どふぁらが素足で、道にゆれるヤシの葉の影をふみました。
≪ほんでもって別の日に、パンダナスの木の枯れた葉をあつめる。大人の手の平ほどの幅をして、人の背丈ほどに細長い。それをさがしまわって何百枚もたばねて、頭の上にのせてはこんでくるずら≫
どふぁらが大きく息をはきました。
3.気の長い作業
≪手のひらをほどの幅の葉を、半分以上かさねてヤシの葉の芯におりつけていく。それが開かないようにとめるのが、ヤシの葉の芯から切り落とした細長い葉の芯ずら≫
どふぁらがオノを、もう一方の手に持ちかえました。
≪完成した屋根材で、どでかい母屋の屋根をおおうのに、何百枚屋根材が必要になることか!≫
どふぁらが大きくすった息を、長くはきだしました。
≪古くなった屋根材を、雨がもるまえにはりかえる。少しずつ、少しずつ、気の長い作業ずら≫
どふぁらが、はるか頭上でひらくヤシの葉のむこうの空へ目をむけました。
4.立派な母屋
どふぁらが立ちどまって、オノを地面におきました。
≪ほんでもって、屋根材を骨組みに縛り付けるヒモは、ヤシの実のぶあつい皮の繊維ずら。大人が手のひらをひろげた、親指の先から小指の先ぐらいの長さしかない。髪の毛のように細い繊維を数本ずつより、よったものどうしをよりあわせて長くしていく。よるまでの繊維の加工にも手間がかかる。ヒモは何にでも使うから、どこの家でも年よりが、毎日のようにヒモ作りの作業をしてるずら≫
どふぁらが腰にまいた茶色い布を締めなおし、オノを持ってあるきだします。
≪そんなたいへんな作業なのに、集落には立派な母屋が、何軒も建ってる。島の暮らし、それをこなす連中には、恐れ入るずら≫
5.島で1番高い
どふぁらが嬉しそうに、ほんの少し飛びあがりました。
≪少しずつ、少しずつ、修行みたいな島の暮らしをおいらだって、ずいぶんやったずら。少しずつが、身についてきてるずら。ふふ〜ん≫
どふぁらがまた、小さくはねました。
≪おいらは島の男たちみたいに、ヤシの木にのぼれない。んだが、島で1番といえるぐらい高いヤシの木に、のぼってやるずら。ほほ〜ん≫
どふぁらが2歩だけ、スキップするようです。
≪ひまをみて、少しずつヤシの幹にステップを刻むずら。そのためのオノずら≫
どふぁらがオノをひと振りしました。
≪これまた、少しずつ、少しずつ、どれだけかかって上までいくことやら≫
6.ひとつずつ刻んで
どふぁらが1本のヤシの木をまえにして立ち、木をみあげます。
≪ヤシ林にしげるヤシの木から上に、ヤシ林の木とおなじぐらい幹を高くのばしてるずら。こんなヤシの木が島に、何本かあるずら≫
どふぁらが胸をふくらませて息をすいます。
≪まるで青空の中で、葉を広げてるみたいずら。あの葉の芯に立ったら、地球の果てまで、ながめられる気がするずら≫
どふぁらが顔をおろしました。
≪すでに右足と左足、幹の両側にひとつずつステップができてるずら≫
どふぁらが幹にちかづき、ステップをのぼりました。
≪左足をかけるステップを刻むのにくらべたら、利き腕でオノをふれる右は、左の倍ぐらい楽ずら。それにしても、ヤシの木の上面の皮はかたいずら≫
7.少しずつちがい
タウパが、どふぁらの背後に立ちました。
「どふぁら兄ちゃん、こんなところにいたんだ。お父さんが、みてこいっていうから」
「うううっ、うう」
うまくしゃべれないどふぁらが、うなりました。
「どふぁら兄ちゃんが作業をさぼってるなんて、お父さんは怒ってないよ。オノを持ってでかけて、何をしてるかみてこいって、それだけだってばぁ」
タウパが1歩まえにでました。
「どふぁら兄ちゃん、上まで登ろうとしてるんだよね。だけど島には、そんなふうに足場をつくる人は、いないよ」
「ううっ、ううう」
「ヤシの樹液は、木に登らなくてもいいぐらい低いころから、採りはじめる。木の成長にあわせて、1段ずつ足場をつくるんだ。だから少しずつは少しずつでも、何年もかかる少しずつだよ」
≪なぬっ! そんなやつ島にはいないだと。くっそ〜、少しずつちがいとは、とほほ……≫
8.まとめ
こんにちは、どふぁらずら。
島の暮らし。
それは、なんでもかんでも、コツコツが当たり前。
んだから!
飯がうまくて、夜風が気持ちいいずら。
おっと!
こっちも、島の暮らしずら。
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